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2019年01月04日

魚の数え方7種を覚えよう!日本独特の魚の単位を解説

スーパーや魚屋さんで魚を買うときには「これを3匹ください」で注文が完了する魚ですが、本当は魚の形や大きさ、調理方法でそれぞれ数え方が違うのをご存知でしょうか。こちらでは魚の数え方について、関連する歴史や由来についても広く浅くご説明いたします。

魚の数え方7種を覚えよう!日本独特の魚の単位を解説

魚の正しい数え方を知っていますか?

魚は太古の昔から食材として扱われていたので、小説や料理の文献などでも記載されることが多く、魚の数え方もかなりの種類が分かっています。

魚の数え方として代表的なのは7種類ですが、例えば、アジを干物にして出荷するとき束ねるので一連、ウナギを開きにして串にさすと一串と数えます。また、貝やイカなどは一杯、一盃、一折、一鉢、一壺、一足、一口、一貝、一籠などもあります。

では新旧の魚の数え方についてご紹介しましょう。

一般的なのは「匹」だけど

魚の数え方として一般的なのが一匹、二匹ですが、「一疋」と書いてイッピキと読むこともあります。「疋」は、魚の他に絹2反や10文銭の数え方としても使われました。

匹は魚に限らず、動物や生き物全般に使える便利な数え方です。魚の場合、生きているか水揚げされて商品として扱われているかによって、数える単位を変えて「一匹」は生きている時に使い「一尾」は商品として販売されている時と使い分けることもできます。

魚の7種類の数え方

魚の数え方として代表的な7種類をご紹介しましょう。汎用的に使える匹と、尾、本、枚、丁、柵、切れについて、それぞれの使い方とその理由ついてご説明します。魚の数え方は、その魚の種類や、調理方法により変えることができます。

魚の数え方は何種類あるの?

古来より魚の数え方は多々ありますが、こちらでは41種類ご紹介しましょう。歴史の古い単位の一つに「隻」があります。魚を記述した書物の中に霊異記(810)があり「鮮けき鯔(いな)八隻を買ひて、小櫃(小箱)に納れて帰り」とあります。

隻(そう)とは室町時代から使われていた魚や鳥、船、矢などを数えます。他に喉(鎌倉時代から)、掛・懸(鯛を数える単位・室町時代から)、本・枚・匹(江戸時代から)もあります。

なぜ数え方を変えるのか

魚の状態や調理法によって数え方を変えることで、重量も推測することができます。

例えばカツオは生きている時には一匹・一尾、水揚げされて頭から尾まである商品は一本、調理をして5枚におろした一つを一節、切り身にすると一切れ、かつお節は一本・一束・一対・一折・一台、削り節を一袋・1パックと数えます。そして「カツオ一尾」の重量はおよそ5kg、「かつお節一本」はおよそ800g、「削り節1パック」は2.5gです。

水揚げされた魚の数え方

水揚げされた魚の数え方として匹・尾・本・枚・丁・冊についてご説明します。

また、大型の魚のカツオ・マグロ・サメについては「頭」という単位が使われることがあります。頭は馬や牛などの家畜から、大型の哺乳類であるクジラやゾウなどを数えるときにも使われています。

1:匹

「匹(ひき)」は、海や川、水槽で魚が生きていても、水揚げされていても使うことができる単位です。魚が頭から尾まで丸ごとある場合に使われることが多い数え方です。

例えば、貝類、動物、細菌などの他に、化石になったアンモナイトや、河童、怪獣、餓鬼、悪魔、魔物、なまはげ、化け物、バンパイヤなどの想像上の生き物にも「匹」が使われます。さらに2反つづきの反物、縫い針50本1包み、綿などの数え方にも使われます。

2:尾

魚の数え方7種を覚えよう!日本独特の魚の単位を解説

匹との区別を計るために「尾(び)」は、水揚げされた小さめの魚を数える単位として使われています。鮮魚店などの値札で使われることの多い数え方です。

他にはカニ、田作りなどの数え方にも尾が使われます。

3:本

商品として丸ごとの魚を販売するときに使われる数え方の一つに「本」があります。本は細長い魚である太刀魚・イワシ・サンマなどに使われます。

他には、電柱など細長い設備、ゴルフクラブなど細長い道具、案件や事案、足の付いた家具、酒ビンなど多くのモノを数えるときにも本が使われています。

4:枚

「枚」は、紙などを数えるときにも使われますが、魚の場合は平たい形をしたカレイ・ヒラメや干物などを数えるときに使われる単位です。

他に、洋服や皿、紙製の製品、海苔、ざるそば、布団、田んぼなどの数え方にも枚が使われます。また、魚の調理方法として右身、左身、中骨に分けることを「三枚におろす」といいます。

調理されると数え方が変わる

魚の数え方7種を覚えよう!日本独特の魚の単位を解説

魚は調理して形が変わることで、数え方を変えることがあります。例えば、ウナギは調理する前は一本、または一尾・一匹ですが、開きにすると一枚、かば焼きにすると一尾・一串になります。

それでは続けて魚の数え方の丁・冊・切れについてご説明いたします。

5:丁

丁(ちょう)は、豆腐を数える単位でもありますが、魚では三枚におろした半身のことを丁と呼びます。

また、丁はアイロンなどの道具、笛などの楽器、こんにゃくなどの食品、書籍の中の裏表2ベージ分、人力車、墨、機関銃などの銃器、神輿などにも使われる数え方です。

6:冊

魚を調理して細長い固まり(半身)に切ると一冊(ひとさく)といいます。刺身にして販売するときによく使われている数え方です。そして切り分けて刺身にすると一切れ・一片・一皿・一盛り・一舟・一人前などと数えます。他に、本を数えるときにも冊が使われます。

7:切れ

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一般的に全体から切り分けたものは一切れとして使っていますが、魚の冊を一枚ずつにしたものも一切れといいます。他に、パンやチーズなどの食品を数えるときや、布の小さな端切れを数えるときにも使われます。ちなみに短冊切りした魚を一切れにして握り寿司にした場合、一かんと数えます。

では、いろいろな数え方に興味を持っていただいたあなたにおすすめしたい本をご紹介しましょう。

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口コミ

充実したコラムを読むと、モノの数え方というものが、それぞれのものの作られた歴史や、扱われてきた状態・状況などを反映していることが判ります。

ものの数え方(助数詞)について、長年研究をしてきた著者は「数え方は数える対象をどのように捉えるかを映し出す、鏡のような役割がある」と考えています。数えるものの名前から数え方を引くことができる辞典です。

さらに、数え方の単位である助数詞の持つ意味を解説しています。コラムや口絵、イラストなど読み物として楽しむこともできます。

まだある!日本独特の魚の数え方

今はあまり使われていませんが、古くから使われている魚の数え方はたくさんあります。例えば、細長い魚を一筋(すじ)または20匹で一樗蒲(ちょぼ)と数え、新巻きザケは一尺(せき・しゃく)、タラコは一腹(ひとはら)という数え方をします。

それでは古くから使われていた魚の数え方のうち「喉」と「条」について、ご説明します。

喉(コン)は鎌倉時代には使われていた魚の数え方で、水揚げされた魚をアゴ下から紐で吊るして束ねたことから喉という単位が生まれたということです。「尾」と同じ意味で用いられます。

条(じょう)は古くからあり、サヨリやシラウオなどの細長い魚を数えるときに使われました。

他にも「一条」と数えるものには、怪談(いちくだり)、蚊帳(いちじょう)があり、一条(いちすじ)と数えるものには階段、川、髪の毛、街道、ガス管、鏑矢、線路、雲、植物など細長い物が多くあります。

日本語には色々な魚の数え方がある

日本古来からある魚の数え方についてご紹介しました。

日本の食卓に古くから登場してきた魚は、調理法と同じくらい数え方も工夫されてきました。数え方によって魚の種類や形状、重量、調理法などもわかることは、多くの魚を扱う人たちにはとても便利な単位だったと推測できます。

もし魚市場や魚屋さんで注文する機会がありましたら「ヒラメ一枚とサバ一本ください」などと、何気に使って見てはいかがでしょうか。

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古来よりある多くの魚の数え方について知ったら、「さごし」と、「赤魚」の料理方法についても調べてみませんか。

さごしは鰆(さわら)の幼魚で出世魚、鰆と同じ料理ができる白身魚です。そして赤魚とは低カロリーで低糖質、白身魚のアコウダイなどのことです。

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