Search

検索したいワードを入力してください

2018年12月15日

60年代ファッションの特徴14個・影響を与えたデザイナー

1960年代のファッション業界は過渡期と言える時代です。ファッションの主流であったオートクチュールから、広範囲の消費者を相手にするプレタポルテという既製服生産が生れ、現代ファッションの原点でもある時代です。今でもお手本となる60年代ファッションを解説します。

60年代ファッションの特徴14個・影響を与えたデザイナー

60年代ファッションとは

60年代ファッションの特徴14個・影響を与えたデザイナー

リバイバルブームによって、60年代ファッションが度々注目されます。

60年代のファッションは従来なら「お誂え」と言われる、オートクチュールが主流でした。しかし、アメリカ型の広範囲の消費者を意識した既製服生産、プレタポルテが確立された時代であり、ハイファッションにユース・カルチャーを取り入れられ、ファッションが表現の一つとなりました。

ポップ

60年代ファッションの一つにモンドリアン・ファッションがあります。アートを取り入れたファッションのことです。

ポップアートがファッションにも影響を与え、取り入れられたことが伺えます。ファッションの中で用いられるポップとは、気取らない、軽い、コントラストがはっきりした配色の服という意味以外にも、アートを取り入れた背景からか、いろんなサブカルチャーを取り入れたファッションをポップと呼ぶ傾向があります。

カラフル

60年代は既存の価値観が覆され、ぶち壊されていった時代です。先に説明したポップな服や、後に説明するミニスカートといったファッションはその表れです。

後にも紹介しますが、60年代ファッションにヒッピーファッションがあります。この流行は当時の社会制度に反発した若年層から発生したファッションで、アフリカやインドの民族衣装からインスパイアされたカラフルな柄物が特徴です。

ミニスカート

ミニスカートが発生した場所というのがロンドンの若者文化が生まれ集まる場所の、キングスロードのチェルシー地区です。ここに集まる女の子たちはチェルシーガールと呼ばれおり、彼女たちの間でミニスカートが生まれたという説があります。

マリー・クワントはキングス・ロードに「バザー」という店を開いており、ミニ・スカートをいち早く商品化したデザイナーとも言われています。

60年代ファッションならではの特徴14個

ここでは60年代のファッションの特徴をもっと細分化して紹介します。60年代は現代ファッション源泉ともいえる時代で、文化や社会的な影響というものが服に現れた時代でもあります。

1:露出度が高い

ミニスカートからわかるように、確実に露出度が上がりました。現代では当たり前となっているシースルーも60年代に生まれたファッションです。

ミニスカートはストリートが発祥です。これは若者文化から必然的に生まれたということであり、当然ミニスカートは大衆、特に若者たちのニーズに合っていたために大流行します。

2:派手な色合い

60年代のファッションの特徴は何といっても派手な色合いです。原色調のものから、サイケデリックなものまで派手な色合いが特徴的です。

60年代のファッションに派手な色合いが取り入れられた背景には、時代が考えられます。戦後からしばらくたち、消費文化が確立していきました。そうなるとファッションも楽しめる余裕が出てきたのが60年代です。活力的な時代にふさわしく派手な色合いが好まれる時代になったのでしょう。

3:モンドリアンなデザイン

画家のピエド・モンドリアンの絵から、デザイナー・サンローランが着想しデザインしたミニドレスがモンドリアン・ルックです。後にモンドリアン柄とも呼ばれるようになりますが、彼は本格的な抽象画を描いた最初期の画家と言われています。

モンドリアン柄と呼ばれる絵は、四角く分割され、白と青と赤という三色で描かれています。モンドリアン・ルックは自身の思想を表現するツールとして確立していく嚆矢ともいえるデザインです。

4:パンタロン

今では老若男女問わずはいているパンツですが、60年代までは男性のみしかはけないという常識がありました。しかし、クレージュが60年代前半に「パンタロン」を発表すると、女性にもパンツスタイルが浸透していきます。

現代日本ではベルボトムとして知られているパンタロンですが、60年代の日本でも大胆なカットと足長効果が期待できることから、大流行しました。

5:デザイン性の高いパンツ

パンツは男性しかはけないという常識が、60年代になると女性も公にはけるようになりました。もともと、シャネルも60年代以前よりパンツ・ルックを発表していたのですが、一般的なファッションとして浸透していませんでした。エレガントな要素が強すぎたからです。

しかし、サンローランがシティ・パンツを発表すると普段着でも気兼ねなくはける気軽さからミニスカートに変わる斬新なファッションとして注目されました。

6:サブリナパンツ

オードリー・ヘプバーンの「麗しのサブリナ」で着用したサブリナパンツはカプリパンツの一種と言われています。八分から九分丈の細身のパンツです。

体のラインを美しく見せるサブリナパンツは60年代に、ミニスカートに代わって流行しました。サブリナパンツはボーイッシュさの中に、女性特有の柔らかな体の線を表現できることもあって、ファッションとして注目されました。

7:シースルー

女性らしい服に用いられるシースルーですが、60年代にシースルーが生まれたときは全く異なるコンセプトで誕生したファッションでした。シースルーを生み出したのは、イヴ・サンローランで、シースルー・ルックを発表した時は女性の上半身が完全に透けていて世界が衝撃を受けました。

これは、女性特有のエロティシズムやセクシーさを表現したのではなく、女性の肉体差別をシースルー・ファッションで表現したといわれています。

8:狩猟のユニフォームをアレンジ

元々男性が狩猟の際に着る服を女性用のスーツにアレンジしたのが、サファリ・ルックです。イブ・サンローランが生み出し、サファリ・ルックは男女問わずに度々トレンドになります。

ボタンではなく紐を使い、ベルトでウエストを絞ることによって女性らしいラインを生み出しました。

9:みゆき族

1964年に一瞬だけ「みゆき族」が流行しました。彼らは64年の5月あたりに銀座のみゆき通りに現れ、たむろするだけというものでした。

みゆき族には特徴的なファッションがあり、男性はアイビールックを少し着崩したスタイルで、女性はロングスカートにフラットシューズ、リボンベルトを後ろで結び、頭か首にスカーフを巻くといったスタイルで、男女ともバッグの代わりにアパレル会社の紙袋などを持っているのが特徴でした。

10:モッズコート

ミニスカートと同時期に男性ファッションにもモッズ・ルックが自然発生します。

はじめは細身のテーラードスーツからでしたが、だんだんとカラフルになっていきます。そして、モッズ・ルックに欠かせないのはモッズコートです。モッズ・コートとは1951年に米軍で採用されたミリタリーコート「M-51」のことです。米軍であり、第二次世界大戦後が重要なファッション要素です。

11:ヒッピーファッション

60年代ファッションの特徴14個・影響を与えたデザイナー

米国では人種差別などに反対する活動が活発になり、フランスでは五月革命、日本では学生紛争と60年代は学生をはじめ若者たちが社会や政治に反発や疑問を持った時代でした。

そこに現れたのが「ラブ&ピース」を掲げるヒッピーです。彼らは愛と平和を愛し、スローライフを送ります。彼らの着ていたファッションがヒッピー・ファッションと呼ばれるもので、基本的にデニムにTシャツで、民族衣装の特徴が強いファッションです。

12:個性的なハット

ファッションがカラフルになり、パンツスタイルといったファッションの楽しみ方に幅が出てきた60年代は個性的なハットが登場しました。パンツ・ルックにはマニッシュな中折れハットやヒッピーファッションにはスプレーハットと、コーディネートの幅がぐんと広がりました。

そして、スカートを頭に巻くというスタイルも60年代からみられる傾向で、今では定番のスタイルとなっています。

13:キルティング生地のバッグ

シャネルの定番ショルダーバッグといえばフラップバッグです。キルティング生地が特徴のバッグで、60年代に大流行しました。現在でもトレンドになったりしますが、流行よりも定番アイテムとして認識されています。

14:カラフルなタイツ

スカートがミニになると、カラフルなカラータイツも流行しました。60年代ファッションの特徴として、発色の良い、デニールが厚い透けないタイツが流行しました。定番のコーディネートとして、ミニワンピースと組み合わせていました。

このコーディネートは手軽に取り入れられ、今でも定番スタイルとして支持されています。

60年代ファッションの参考書

60年代のファッションにまつわる本はいくつも出版されています。

そして、やはり60年代ファッションに欠かせないのは英国という存在です。ストリートファッションの発祥した国であり、若者たちが新しい服を求めていました。この本は社会が変化するにしたがって、ファッションも変化した時代の様子を収めたビジュアルブックです。

60年代に大きな影響を与えたデザイナー

60年代は富裕層を相手にしたオートクチュールから、広範囲の消費者を相手にするプレタポルテが確立し、若者の文化がファッションに盛り込まれ、ストリートから流行が発生しました。

女性のパンツスタイルが確立し、その背景には女性解放運動があります。現代では当たり前となったファッションは、 60年代に生まれた新しい価値観によって誕生したともいえます。新しい価値観からファッションを生み出したデザイナーを紹介します。

イヴ・サンローラン

イブ・サンローランはディオールに才能を見出され、21歳の時にディオールが突然亡くなり、それによって21歳の若さでクチュリエに抜擢され華々しくデビューしました。

女性はこうなければならない。という従来の規範をイブ・サンローランはファッションで打破し、当然、時代も彼のデザインを求めていたため今では当たり前となったスタイルばかりです。

クレージュ

機能美を追求したデザイナーがクレージュです。彼はロンドンの一部の現象でしかなかったミニスカートを、オートクチュールに持ち込んだザイナーとしても名高いですが、パンタロンといった動きやすい、機能性が高い服をデザインしたことで有名です。

また、クレージュが代表するデザインに幾何学ラインというものがあります。これは建築学的な裁断法で、ウエストラインを完全に開放したデザインです。

マリー・クワント

ミニスカートにカラータイツというスタイルを生み出したのが マリー・クワントです。クレージュがミニスカートをオートクチュールで発表しましたが、彼女はいち早くロンドンのストリートで生まれたミニスカートを商品化しました。

当時、スカート丈の短いスカートでしかなかったミニスカートに「ミニスカート」と名付けたのはマリー・クワントで、ミニとは彼女が好きだった英国車が由来です。

60年代ならではのファッションを取り入れてみよう

60年代ファッションは現代ファッションの礎です。今でも十分コーディネートに取り入れることができます。パンタロンはちょっと上級向けですが、モッズコートは冬の定番コートになりましたし、ミニスカートだって流行に左右されてはいません。

60年代風に仕上げたいなら、派手な色合いをチョイスすることをお勧めします。そうすれば少しレトロぽく仕上がります。

年代別のファッションを学ぼう

もっと年代別にファッションを知りたいという人には映画を見ることをお勧めします。イブ・サンローランは映画衣装をデザインしたことでも有名ですし、映画なら当時の時代背景がストーリーに盛り込まれているので、服が生まれる過程を知ることができます。また、デザイナーのドキュメンタリー映画もおすすめです。

Related