Search

検索したいワードを入力してください

2018年08月11日

謙譲語とは・よく使う6つ動詞の謙譲語と例文・敬語の違い

謙譲語とは、目上の人に対し自分の行動を低く言うことで、目上の人を高め、敬意を払う言い方です。ここでは、よく使う6つの動詞をとりあげ、謙譲語の使い方をみていきます。また、敬語には尊敬語、丁寧語もあります。それは謙譲語と何が違うのでしょうか。

謙譲語とは・よく使う6つ動詞の謙譲語と例文・敬語の違い

謙譲語とは

謙譲語とは、敬語のひとつです。敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つがあります。「謙譲語」は、上司、先生、先輩など目上の人や取引先など、外の人に敬意を表すため、自分のすることを謙遜し、低くする言い方です。自分を低くすることで、目上の人を高めることになります。

目上の人だけではなく、初めて会った人や面接、スピーチなど改まった場でも、自分のことは謙譲語で言います。

よく使う6つの動詞の謙譲語と例文

ビジネスの場などでよく使われる6つの動詞、「来る」「言う」「する」「行く」「食べる」「知る」の謙譲語「参る」「申す」「申し上げる」「いたす」「伺う」「いただく」「存じる」「存じ上げる」と例文をみていきます。

謙譲語は目上の人に対して自分がする行動に対して使います。しかし、最近では謙譲語を目上の人の行動に対して使っている場面に遭遇します。これは間違いです。ここで整理してみましょう。

「来る」の謙譲語

「来る」の謙譲語は「参る」です。「参る」というと、「いやー、今年の夏の暑さには参った」のような使い方をまず思い浮かべるでしょう。この「参る」は「降参する」の意味で、「来る」の謙譲語ではありません。

「参る」を使った例文

「参る」は、目上の人のためにある場所へ来ることです。例えば仕事で取引先にいるとき、「また来週も来てもらえますか」と言われたとします。「来週の火曜日、午後三時に参ります」と言えば大丈夫です。

また、大阪から東京へ転勤になった場合は「大阪から参りました」とあいさつします。

「言う」の謙譲語

「言う」の謙譲語は「申す」と「申し上げる」です。「申す」も「申し上げる」も「言う」の謙譲語ですが、「申し上げる」の方が謙譲の気持ちが強くなります。つまり、目上の人に対して自分を低くする効果が大きくなります。

「申す」「申し上げる」を使った例文

「申す」が一番よく使われるのは、自己紹介や挨拶でしょう。自分の名前を名乗るとき「わたくしは○○と申します」と言います。

「申す」より謙譲の気持ちが強い「申し上げる」は、手紙やメールで使われることが多いです。お礼状で「ひとことお礼を申し上げます」、仕事のメールや文書で文末に「よろしくお願い申し上げます」と添えます。

「申す」は謙譲語ですから、「社長が申されました」のように目上の人に使うのは間違いです。

「する」の謙譲語

「する」の謙譲語は「いたす」です。「いたす」は、ただ単に「する」だけでなく、「紹介する」「案内する」のように「漢語+する」の動詞にも使われます。

そのときは語頭に「ご」をつけて「ご紹介いたします」「ご案内いたします」のように言います。

「いたす」を使った例文

「いたす」の意味は「する」ですから、これを使う場面はたくさんあります。上司から仕事の指示を受けた場合には、その指示を理解したという意味も含めて「ご指示どおりにいたします」と答えましょう。

「用意する」「案内する」のような「漢語+する」にも「いたす」が使用できます。「する」を「いたします」にするだけでなく、語頭に「ご」をつけ、「わたくしがご用意いたします」「ご案内いたします」とします。

「行く」の謙譲語

「行く」の謙譲語は「参る」と「伺う」です。「参る」は「来る」の謙譲語でもあります。

「行く」も「来る」も謙譲語は同じく「参る」になりますから、どちらの意味になるかは文脈で判断するしかありません。また、「伺う」は「うちへ行く」つまり「訪問する」の意味の謙譲語です。

「伺う」「参る」を使った例文

「伺う」は訪問することですから、目上の人の家や取引先の会社などへ行くことです。取引先との打ち合わせの日時が決まったら、「あした3時に伺います」と言い、確認します。

「参る」は「行く」の意味ですから、上司が呼んだときに「はい、すぐ参ります」と言えれば、印象がよくなるでしょう。

「参る」は謙譲語ですから、目上の人に使うのは間違いです。「部長が参られました」というと失礼になりますから、気をつけましょう。

「食べる」の謙譲語

「食べる」の謙譲語は「いただく」です。「いただく」は「食べる」だけでなく、「飲む」「もらう」の謙譲語でもあります。

どの意味で使われているのかは、文脈で判断するしかありません。また「もらう」には「頂戴する」という謙譲語もあります。

「いただく」「頂戴する」を使った例文

「食べる」を目上の人に使うのはどんな場合でしょうか。例えば会社のパーティーで飲食をした場合、上司から「どう?たくさん食べた?」と聞かれたとします。「はい、十分いただきました」と答えましょう。

「頂戴する」は「もらう」ですから、目上の人から出張のお土産をもらったら「結構なお品物を頂戴し、ありがとうございました」とお礼を言いましょう。食べ物だったら「おいしくいただきました」もいいです。

「知る」の謙譲語

「知る」の謙譲語は「存じる」と「承知する」です。ですから「知っています」は「存じております」となります。「知りません」は「存じません」です。「存じる」と似ている「存じ上げる」も「知る」の謙譲語になります。

「存じる」「存じ上げる」「承知する」を使った例文

上司から、取引先の人について「知ってる?」と聞かれたとき、その人を知っていれば、「はい、よく存じております」と答えます。「存じ上げる」も「存じる」と同じように使えますが、手紙でよく使われます。

知っているだけでなく、分かっている、理解しているときは「承知しています」と言うことも可能です。「経緯は承知しております」などと言いますが、一番よく使われるのは、指示を理解したという意味の「承知いたしました」でしょう。

敬語で失敗したくないあなたへ

入社1年目ビジネスマナーの教科書

難しい敬語やビジネスマナーもイラストなら分かりやすく、理解できます。社会人として恥ずかしくないマナーを身に着けましょう。これで、TPOに合わせた服装も、名刺交換も、電話も、もちろん敬語もこわくなくなります。

尊敬語・謙譲語・丁寧語の違い

敬語には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つがあります。どれも話している相手や話題になっている人に対して、尊敬の気持ちを表します。どれも尊敬の気持ちを表すのに、使い方を間違えると、失礼なことになりかねません。では、これら3つにどのような違いがあるのでしょうか。

尊敬語とは

「尊敬語」とは、話している相手や話題になっている人を高めて言います。高めて言う相手は自分の上司や取引先の人など目上の人です。目上の人のすることを尊敬語で言うことにより、話し手の尊敬の気持ちを表します。

同僚や友達など、自分にとって上下関係のない人が何かを食べた場合、「○○さんが食べました」と言います。目上の人なら「○○さんが召し上がりました」です。これで尊敬の気持ちが伝わります。

丁寧語とは

「丁寧語」とは、言葉遣いを丁寧にすることで、話している相手に対する尊敬の気持ちを表します。「~です」「~ます」「ございます」が丁寧語です。「お名前」「ご住所」のように、「お」や「ご」も丁寧語です。

目上の人がしたことなら尊敬語で敬意を表すことができます。しかし「こっちが会議室」のように、目上の人の行動ではなく、事実、説明の場合には、「こちらが会議室でございます」と丁寧語を使って、敬意を表します。

正しい謙譲語で話そう

謙譲語とは・よく使う6つ動詞の謙譲語と例文・敬語の違い

謙譲語は、これまで紹介した「行く」「来る」が「参る」になるように、動詞の形がまるまる変わってしまうものばかりではありません。

一番簡単なものは、動詞の前に「お」をつけて、「ます」を「します」に変えます。「手伝います」が「お手伝いします」になります。

「説明します」のように「漢語+します」のものは、語頭に「ご」をつけて「ご説明します」とします。これで謙譲語の基本は身につきました。もう大丈夫です。

他の敬語も知ろう

謙譲語とは・よく使う6つ動詞の謙譲語と例文・敬語の違い

これまでビジネスなどでよく使われる6つの動詞の謙譲語をみてきました。しかし、敬語には謙譲語だけでなく、尊敬語も丁寧語もあります。具体的な言葉の具体例を見てみましょう。「驚いた」の丁寧語、そして「渡す」の敬語はなんというのでしょう。

Related